東京都小学校生活科・総合的な学習教育研究会
会 長 八 木 慎 一
(東京都青梅市立第三小学校 校長)
会長あいさつ
今年度より本会会長を務めさせていただくこととなりました 八木慎一(やぎしんいち)と申します。清水仁前会長はじめ、歴代の会長が全国の先生方と築いてまいりました生活科・総合的な学習の時間の研究協議会を更に充実・発展に向けて尽力してまいります。ご協力の程、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、私が、東京都生活科・総合的な学習の時間研究会に入会したのは、今から25年も前のことです。初異動で2校目の町田の学校に異動した年度に同学年の担任になり、様々なことを教えていただいた大先輩の先生と、一緒になって生活科の実践に熱中したことがきっかけでした。ちょうどその頃、総合的な学習の時間が試行という形で始まり、子供たちに生きて働く力を育てたいという思いで、自分も試行錯誤しながら実践研究を繰り返していました。子供たちと楽しみながら授業を創っていく充実した毎日を送れたのも、本会で学んでいたおかげだと今になって振り返れば気付きます。
近年、多くの学校で若手教員の比率が高まっており、経験の浅い先生方が模索しながら日々の実践に挑んでいる姿を見るたびに、私たちベテラン世代が積み重ねてきた研究の成果を次代に手渡す責任を強く感じます。同時に、学びの個別最適化や地域との連携、探究的な学習の充実といった、新たな教育課題に真正面から向き合わなければなりません。このような今だからこそ、本協議会が培ってきた実践の蓄積や理論は、次世代を担う若手教員にとっても大きな道標となるはずで、本会の研究の果たす役割はますます高まっています。
令和8年度には、関東大会が東京(江東区立臨海小学校)で開催される予定です。この場が、未来を拓く子供たちとともに“新たな価値を創造する”優れた実践が集まり、語られ、共有される、先生方の明日への一歩につながるよう、共に学び合い、支え合いながら、深い学びの実現を目指していきましょう。今後とも皆様のお力添えを賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。