会長挨拶

 

東京都小学校生活科・総合的な学習教育研究会
会 長 齋 藤  等
(東京都渋谷区立神南小学校長)


令和2年度は、新型コロナ対応のため、5月の年次総会・研究推進委員全体会が実施できませんでした。紙面での提案とメーリングリストにより、昨年度の報告事項や本年度の事業計画、役員案などの承認をいただき、昨年度に続いて会長を務めることとなりました。コロナ禍における会長の役割として、様々な対応や新たな方策の企画・提案などがありますが、皆様方と一緒に生活科と総合的な学習の時間の更なる充実・発展のために、精一杯努力していく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、本年度は、小学校での新学習指導要領全面実施の年です。各学校では、「主体的・対話的で、深い学び」やこれからの時代に生きる児童に必要な資質・能力の育成に向け、授業改善を推進しております。新型コロナ感染拡大防止の取組を行うことに加え、今後の見通しも不透明なまま教育課程を実施していくことは大きな悩みですが、旧来の授業形態にこだわらず、ICT活用など新しい方策を取り入れることも必要だと考えております。
その一方で、自由に町探検をしたり、密度の高い体験活動をしたりといった、直接体験や人と人との協働など、生活・総合で大切にしたい学習活動はオンライン上では、やりにくいものが多いのも事実です。しかし、これまでと同様の授業形態にこだわらず、見かけは違えども、生活・総合の本質を踏まえた新たな授業の姿を求め、工夫していくことが重要になります。学校の教育活動は安全第一ですが、感染拡大防止対策を行った上で、できるだけよいものを求めていくことが欠かせません。そして、社会状況の変化を見据えながら、予測が困難な状況に挑戦していくことは、生活・総合はもとより、新学習指導要領の趣旨を実現していくことでもあります。都生総研のネットワークを生かし、各学校のよい取組について情報共有していきましょう。
この間、例年6月に実施していた公開授業研究会も中止しましたが、夏季研究会は、一般公開せず、感染拡大防止対策をしたうえで、都生総研所属メンバー限定で8月末に実施しました。ここでは、2月末に中止した冬季研究会で予定していた昨年度の研究の成果と課題を各分科会が報告し、文部科学省教科調査官の渋谷一典先生から、今後の研究への貴重なご指導をいただきました。昨今はオンラインで行う会議等も増えましたが、直接、対面で協議や情報交換できる良さを改めて感じたところです。今後も、社会状況や各区市教育委員会の方針を踏まえながら、対面式の分科会・研究会と、オンライン式のものとを併用していく予定です。
また、9月初旬には、役員会と論点整理委員会を開催し、夏季研究会の成果と課題を踏まえて、今後の研究の方向性や研究主題について協議しました。各分科会の研究内容を継続しながら、共通の研究の視点としては「深い学び」を柱とすることが決まりました。また、令和4年度の全国大会(東京大会)を見据え、本研究会の実践や研究をより多くの学校の授業改善につなげることができるよう、その普及や一般化を図り、更に充実・発展を目指していきます。その一環として、都生総研の「研究協力校(仮称)」のような取組についても実施の方向性を確認いたしました。私たちの実践や研究は、専門的に取組んでいる教員だからこそのものもありますが、専門ではない他の多くの教員が、そのエッセンスを生かして授業改善に生かせるようにすることも重要です。多くの学校・教員が、本研究会の成果等を授業に取り入れてもらうことによって、実践・研究もよりシャープになると考えております。
秋には、実施方法を工夫し、公開授業研究会も開催します。教室内で多人数の参観が難しい中、ICTの活用など新たな方法も模索して、生活・総合に関する様々な知見を共有し、貴重な機会となるよう運営したいと考えております。
本研究会の実践と研究の更なる推進、そして、その共有化と発信により、コロナ禍においても各学校の生活・総合の学習活動の質をできる限り高め、更には、都内全体の授業実践をよりよいものにするために、皆様の英知を結集していきましょう。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 
 


 

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